「将来英語が必要になるから…」「英語を習っておいた方が…」
そんな声をよく耳にします。
そしてもちろん、英会話を習うことも悪いことではありません。
しかし!
子どものころから英会話って、本当に必要?
英会話を習わせようと思っているお母さん、お父さん。
今一度、考え直してみてください。
何故なら、英会話を習わせるよりももっと近道があるから。
そして、英会話を習うよりももっと大切なことがあるから。
■そもそも、何で英会話って必要?
グローバル化が進んでいるという現在。
将来ますます英語の需要が高くなるとのこと。
だけど、今、英語話せない日本人の方が圧倒的に多い。
中には昔英会話に行っていたなんて大人もいるにも関わらず。
でも、生きていける。
十分、生きていける。
日本で暮らしていたら英語使う必要はない。
もし、外資系の会社に入りたい!という願望が子どもに芽生えていたり、将来入りたい会社で英語が必要でそこで最終的に良いポジションに就きたい!という気持ちが子どものころからあったら良いかも。
子どものころから英語に触れることによって選択肢は確かに増えるかもしれない。
そう思っていたら、必要かも。
■英会話をやっても英語が話せるわけじゃない
英会話をやると、英語を話すというノウハウを学ぶから後に留学に行ったりコミュニケーションをする際役に立つこともあるかもしれない。
けれど、幼すぎるころから英語をやっても今の日本語の能力でしか理解できないことをやるわけだから、当然覚えられる語彙も言えることにもリミットがある。
ずっと英語の環境の中にいたら別だけれど、週に1,2回、1時間ほどのレッスンへ行くだけだと英語力は思うほど育たない。
そんでもって、英語力が育ったところでその子が人見知りや海外に興味がないと使いどころがない。
100%をネイティヴだとすると、一般的な英会話教室で子どもが得られる会話スキルは10~20%ほどだ。
それよりも、まずは大事なことがある。
■まず、やるべきこと
何より、まずは日本語をしっかりと学ぶこと。
日本語はまずひらがなが46文字、カタカナがあり、漢字も使う。
漢字に至ってはあとにくる送り仮名や漢字の組み合わせで読みが変わるという超ムズ言語。
そして会話の表現の幅も非常に多い。
自分自身の考えをしっかりと言い表せられる言語を身に着けることが何より大事なのです。
私自身、今でも役立っている勉強と間違いなく言えるのは中学受験の国語!
英語よりも。
今でも思考力やそれを言葉にする力、そして言葉に説得性を持たせてくれる語彙はそこから来ていると感じます。
小さいころから「英会話やらせなくちゃ」ではなく、まずは日本語を。
■英会話にお金を使うのなら
学生時代に10か月以上海外に行く。
これに、尽きます。
金銭的に余裕のある家庭の方は、学生時代10か月程度海外留学をさせるというのが一発。
何年も英会話に通っている同級生を一気に抜きます。
余裕がない…のなら大学や専門学校に進学してから彼ら自身がバイトでお金をためていくことだってできます。
英会話代を留学費用の足しとして積み立てておいてもいいと思います。
それは使える英語として、子どもたちの糧になるでしょう。
でも…
小さい頃から英会話をやっていれば海外に興味が出てくるからやっぱりやらせたほうが視野が広がるんじゃない?という声もあるかと思いますが
興味がでるかどうかは人によります。
英会話をやっていてもすぐに辞めてしまう子どもだっている。
全く興味がない子どもも。
私は英会話を1度も習ったことはありませんが、今こうしてグローバルでいられています。
自分で、外の世界を見たくて、自分自身で行動した結果です。
そこに両親の意向は一切ありませんでした。
チャンスはどこでやってくるのか分からない。
親のやらせたいことよりも子どもがどうなりたいか?という気持ちに対して真摯に応えてほしいと感じます。
留学の話に戻ると、
留学へ行き、異文化に触れ、その中で英語を理解し話すノウハウを掴んだらあとは語彙や文章力を上げるだけ。
それだけでなく外の世界を見ることで視野が格段に広がり、自分の考えをしっかりと持つようになったり、海外で生活をしていかなければならないという想いから行動力が身についたりする。
全て別言語の中で生活をする、ということは今まで自分が当たり前にやってきたことが急に難しくなり、普段の生活の中で乗り越えなければならないことが出てきます。
それによって人と接するときも自分から積極的にコミュニケーションをとったり、何かに挑戦したり。
そうやって言語と環境を通して自分の殻を破るのが留学です。
英会話に何年も、週に1回…というよりも、確実に英語力も行動力も伸びます。
といってもやはり向き不向きがあるので、「どうなりたいか?」というのは出来るだけ子どもの考えに沿って応えてあげてほしいと思います。
■最後に
「これをやったほうがいい」「あれをやったほうがいい」と色々物色してやらせる前に。
子どもが何に興味があるのか。
何が好きなのか。
彼らの個性や得意は何か。
そして私たち大人はその個性を、得意を、興味を、好奇心を未来に繋げてあげられるような選択肢を。
英会話は、「やった方が役立つ」からやらせるものではないのです。
十人十色。
得手不得手があり、性格も個性も違う。
でも、絶対的に共通していること。
それは、未来への可能性に溢れているということ。
彼ら自身が自分で”学びたい!”という知的好奇心があってこそ、彼らの人生は、輝く。
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